
2016年入社 情報通信学部通信ネットワーク工学科
第一事業本部
今思えば、大学の4年間は寝る時間も惜しむくらい忙しい日々でした。ガソリンスタンドでアルバイトをしていたので、仕事が終わるのが夜中の1時頃。帰宅後に寝て起きたらすぐに大学へ行き、授業が終わればそのままアルバイトに行くが毎日のルーティンでした。自分で買った中古車を維持するために選んだアルバイトでしたが、やり始めると突き進んでしまうタイプなので、ガソリンスタンドの運営に必要な危険物取扱資格乙類4種を取得し、同じオーナーが経営する3店舗を行き来するエリアマネージャーのような役割にまでなっていました。高校生の頃から車に興味があったので、学部を選ぶときは機械科と情報科で迷いましたが、より幅広い分野に可能性が広がる情報を選び、ネットワーク関係を専攻。研究室では、災害時に避難経路を自動で地図上に算出するアプリの開発に取り組みました。車の整備とアプリの開発は似通ったところがあると思っています。不都合が見つかったら、まずどこが原因かを洗い出すところから始めて、原因が特定できたら、次に原因を取り除くアプローチを考える。その一連の流れは同じなので、それぞれの知識や経験が生かされている気がします。
大学で勉強したことを活かせる仕事がしたかったので、就職活動は通信建設業界に絞りました。会社を選ぶ上で重要視していたのは、自分の意見が通りやすい環境であるかどうかです。COMJOは情報通信エンジニアリング最大手企業コムシスホールディングスのグループ会社という安定さがありながら、規模的にも大きすぎず、風通しの良さが感じられました。面接のために訪れた社内ですれ違う先輩社員の皆さんに、一緒に働きたいと思う雰囲気があったのも決め手になりました。内定をいただいた時は、まだいくつかの企業の最終面接が残っていましたが、すべて辞退して早々に決めてしまったくらいです。
現在は大手携帯電話会社のシステム開発を手掛けています。ユーザーが使用したサービスや位置情報をもとに情報収集を行い、そのデータを集計加工して後続のシステムに連携する基盤の構築が主な業務です。配属されて4年目でチームリーダーに任命されてすぐにコロナ禍に入り、ほとんどがテレワークとなりました。当時の自分の上司と比べると自分にチームリーダーが務まるのか不安に思っていたのに加え、テレワークでチームをまとめるノウハウは誰にも分からず、一つひとつ試行錯誤をしながら日々の業務に取り組んでいました。特に気を付けていたのはコミュニケーションの問題です。面と向かってチームメンバーと話す機会がなくなり、情報を連携する際の伝達齟齬が生まれがちだったので、チャットやメールなど文字だけの連絡ではなく、電話やテレビ会議を多くするといった工夫をしていました。
プロジェクトの目標に向かってチームをまとめていくことは、とてもやりがいを感じます。メンバーはその時のプロジェクトごとに変わりますが、協力会社の方も加わっていただいていることもあり、ほとんどの方は自分より年上です。20年以上のキャリアがある方もいらっしゃるので、業務に関する知識やノウハウの量はとても及びません。チームリーダーとして、年上の方が不快に思わないような言動を心掛けるなど気を使わなければならない苦労もありますが、そこで出会えた方の知識を積極的に吸収できればと思っています。
チームリーダーになってすぐに、開発のボリュームがかなり大きいのに短いスケジュールで間に合わせてほしいという案件を受け持つことになりました。間に合わせるのはかなり厳しいことをお客様にも伝えたうえで、開発を進めていましたが、スピードを重視するあまりに後ろの工程でかなりのバグを出してしまったのです。しかし、当時のメンバーと協力しながら一つひとつのバグを解消し、納期に間に合わせて無事にリリースできた時は、思わず感極まってしまいました。技術者としてではなく、リーダーとしての自信につながった仕事でした。
いつかは自分が好きな車とITをつなぐシステムを開発してみたいと思っています。近い将来に全自動運転になるとしたら、車にはどんな問題があって、どう解消すればいいのかということに、自分の持っている知識が活かせたらいいですね。この会社でなら、自分から能動的に動いていけば夢をつかみ取れると信じています。
運動が好きなので、休日は近所の川沿いを5キロくらい走っていました。テレワークがメインになってからは、ずっと家にいると体がなまってしまって、平日でも仕事が終わってから軽く1~2キロ程度を走るようにしています。テレワークでは、業務とプライベートを時間できちんと区切ることが大切ですね。週末は、愛車を走らせての観光や温泉巡りを楽しみにしていましたが、コロナ禍で今はなかなか予定が立てられないのが悩みです。